今回は前回のPS3コントローラーのUSB端子をmicro usb端子に改造してみた その1 分解編の続きです。
前回は改造とメンテナンスをする為にコントローラーを分解していき、
無事に分解が出来たので、今回はメンテナンスを行い誤作動しないようにしていきます。
※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、
不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。
前回の記事にも載せていましたが作業するのに必要なもの等は以下の通りです。
準備するもの
- 余程特殊なネジが使われていなければこれがあれば大抵の端末は分解出来ると思います
- フラックスの除去に使います
- もちろん100均のもので十分です
- フラックスの除去に使います。
- 残れば掃除などに使えますが必要なければ小容量のもので大丈夫です
- こて先の温度が上がる速度が早く使いやすいです
- 土台に重量がありはんだごてを置いても安定します
- コンパクトで作業しやすいです
- 液体のフラックスとは違い蒸発しにくくはんだ付けが容易になります
- 基板実装部品の取り外しや取り付けに使います
- 6種類セットになっているので用途別に使い分け出来て便利です
あると便利なもの
- ネジが多いので分解時に電動ドライバーがあるととても楽です
- 分解時、固くて開腹・殻割りしにくい部分にはこれが便利です
- 上記の工具が大きくて使いにくい箇所にはこちらのヘラが便利です
- 細かい作業になるので顕微鏡で拡大しないと精度が落ちます
ではメンテナンスをしていきます。
接点を洗浄する
ボタンケーブルの接点が汚れているので洗浄することで誤作動を解消してみようと思います。
まずは基板の接点をキレイにします。
写真中央部にある黒く10個ずつ並んでいるのがケーブルとの接点です。
全体的にところどころ白くなっているのが汚れです。
これらを無水エタノールを含ませた綿棒で軽くこすって汚れを取ります。
このように綿棒でこすった後は付着していた汚れが取れています。
綿棒に軽く汚れがついて、キレイになった証拠です。
(準備するものの綿棒に白いものが好ましいと書いた理由ですが、
白い綿棒を使った方が汚れがちゃんと取れているか確認出来るからです)
次はボタンケーブルの接点の汚れを洗浄していきます。
このケーブルの接点が基板の接点と合わさって、信号が流れることでボタンが反応するようです。
ここも軽く黒く汚れているので無水エタノールを含ませた綿棒でキレイにします。
軽くこするだけでこんなにキレイになりました。
基板側の接点のときよりも汚れています。
これだけでは不十分なので次はボタンケーブルの各ボタンの接点部分を洗浄します。
十字キー、スタート・セレクト、各丸ボタン、PSボタンの接点を先ほどと同じように
エタノールを含ませた綿棒でこすります。
ついでに各ボタンのラバー裏側の接点部分もメンテナンスします。
LRボタンはこの緑のラバーの裏に接点があるのでラバーを外す為にL2・R2ボタンを外します。
つまんでひねるようにすると取れやすかったです。
このように片側が取れたらもう片側も同じように反対側にひねれば簡単に取れます。
ボタンが取れた状態です。
これでラバーが取れるようになりました。
めくるだけで簡単に取れるのでラバーの下にある接点をメンテナンスします。
これで各ボタンのメンテナンスは終了しました。
全てのボタン接点の清掃をしたので誤作動は解消されているはずです。
実際に組んで確認しないとわからないですが、USB端子の改造が残っているので
メンテナンスの成否は確認せずに引き続き作業していきます。
前回と今回やってきた作業くらいであればゆっくり慎重に行えば
元に戻して動かなくなってしまったとか、認識しなくなったなんてことは
ほぼ無いと思います。
もちろん、やるなら自己責任でお願いします。
次回はいよいよ、本当にやりたかったUSB端子の改造をしていきます!