今回は知人から預かった水没したNintendo Switchを修理します。
子供が水に濡らしてしまって動かなくなってしまったから何とかならないか、と相談されましてどこまで出来るかわからないけどやってみましょう!ってことで修理することになりました。
結構急ぎで作業していたので簡単な写真しかありませんのであまり参考にならないかもしれませんが続きをどうぞ。
※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、
不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。
準備するもの
・精密プラスドライバ (100円均一のもので大丈夫です)
・綿棒 (白いものが好ましいです)
・歯ブラシ
・無水エタノール (そんなに使うものではないので小容量でいいです)
・こて台
・はんだ
・ピンセット (何本かセットになっているのが今後便利です)
・パーツ取り用のNintendo Switch 基板
あると便利なもの
本体の分解は記事にするほどのことではないので分解後の作業を記事にします。
1.起動しなくなってしまった原因を探る
分解して基板を取り出して裏側をチェックするとMAX77620AというICチップ付近のコンデンサ類がかなり腐食していました。
他に汚れている箇所は見当たらなかったので確実にこの辺りが故障の原因だと思いますのでとりあえず汚れているコンデンサ類の交換を行ってみることにしました。
2.腐食したコンデンサ類を取り外す
急いで作業していて作業途中の写真がありませんので文章のみで説明することになります。
まずは汚れている箇所の洗浄を行います。
歯ブラシに無水エタノールを付けてゴシゴシとこすると汚れが取れると思います。
同じような状態で作業していてなかなかキレイにならない方は何度かエタノールを付けなおしてこすってみてください。
何回か歯ブラシでこするとある程度腐食が取れると思います。
汚れがある程度なくなったら色が変わっているコンデンサ類の箇所を把握する為に写真を撮っておきます。
(先ほどの作業工程の写真の後に確認用の写真を撮っていたのですが間違えて消してしまいました)
写真で修理箇所を把握出来たら交換が必要な箇所のコンデンサ類を取り外していきます。
文章で説明するとフラックスを塗ってヒートガンで熱してピンセットで持ち上げる、といった感じです。
取り外したコンデンサは故障した基板に取り付ける際に位置を間違えないように保管しておきます。
両面テープを作業台に貼り付けてそこに置いていくと間違えにくいと思います。
3.パーツ取り用の基板からコンデンサ類を取り外す
この工程も写真はありませんので文章での説明です。
先ほど故障した基板から取り外したコンデンサ類と同じ箇所のコンデンサ類をパーツ取り用の基板から取り外します。
取り外しは先ほどの工程と同じ要領で行います。
もちろん取り外したコンデンサ類の保管も同じように両面テープに貼り付けて保管しておきます。
4.故障した基板に正常なコンデンサ類を取り付ける
ちまちまと外したコンデンサを元の位置に取り付けていきます。
根気よく1つずつ、確実にはんだ付けしていきます。
で、基板を洗浄したときに回路が破損していることに気づいたのでエナメル線を使って回路を修復しておきました。
これでとりあえず腐食部分の交換は完了したので組み立てて動作確認してみましょう。
5.動作確認をする
なんと電源が入るようになりました!
今回は運が良かっただけかもしれませんが水没したSwitchも修理できるようになりましたね。
知人のお子さんもとっても喜んでくれました!
水濡れも状態が悪くなければ直る可能性があるので諦めずに修理に出すといいかもしれませんね。
色々出来るようになってきたし、格安で修理の受付とか出来ないかなー。
やり取りとかすごく大変そうなので実現しないとは思いますが簡単に出来るようであればやってみたいですね。
他にもこんなこともやってたりしますので良ければ読んでみてくださいね。