素人が電子機器をいじってみる

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エラーコード 2101-0001が出ているジャンクなNintendo Switchの基板修理をしてみた (充電制御ICチップ交換)

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今回もジャンク状態になったNintendo Switchの基板修理をします。

 

電源を入れると2101-0001というエラーコードが出てしまい、正常に電源が入らない状態というものです。

 

この症状は充電制御ICチップの交換でなおるらしいのでやってみます。

 

※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、

不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。

 

まずは修理前の状態を確認しておきます。

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電源ボタンを押すとこの画面が出てしまい起動しません。

画面表示の指示に従って再起動しても同じようにエラーが発生しましたと表示されるだけで起動しないので完全に壊れてしまったようです。

 

このエラーコードは充電に関係するICチップの異常らしくチャージング(充電)コントロールICの交換で修理出来るらしいです。

 

では、修理していきましょう!

 

準備するもの

精密プラスドライバ (100円均一のもので大丈夫です)

Y時ドライバ Y2.0

歯ブラシ

無水エタノール (そんなに使うものではないので小容量でいいです)

はんだごて

こて台

はんだ

ペーストタイプのフラックス

はんだ吸い取り線

M92T36 (充電制御 ICチップ)

ホットエアーツール

ピンセット (何本かセットになっているのが今後便利です)

拡大鏡 もしくは デジタル顕微鏡

 

あると便利なもの

修理用の開腹ヘラスパチュラ

耐熱マット

 

 

本体の分解は記事にするほどのことではないので分解後の作業を記事にします。

 

1.充電制御 ICチップを取り外す

まずは故障の原因となっているであろう充電制御ICチップを取り外します。

ICチップが故障しているかどうかは充電制御ICチップのうえに並んでいるコンデンサがショートしているかどうかで判断するようです。

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今回は上の写真の丸で囲んだコンデンサがショートしていたので充電制御ICチップの故障だと判断出来ます。

故障原因が判明したので故障している充電制御ICチップを取り外します。

(ICチップの取り外しなどは顕微鏡を使って作業しないと予期せぬ故障の原因になりますので顕微鏡を使って作業するようにしましょう)

 

 

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ICチップを取り外すためにまずはIC周りのはんだ部分にフラックスを塗布します。

フラックスを塗布出来たらホットエアーを使い、ICチップを熱していきます。

使用するホットエアーツールによって設定は変わるとは思いますが大体温度は450℃程度、風量は4~5程度に設定します。

そして、2~3分ほど加熱していくとICチップ周りのはんだが溶けてきます。

はんだが溶けたかどうかははんだの色で判断出来ます。

溶けていない状態だとはんだの色はくすんだシルバーですが、溶けてくるとはっきりとキラキラした状態になってきます。

周りのはんだが上記のようにキラキラと光ってきたらピンセットでICチップをほんの少しつついてみると、プルプルと動くと思います。

そうなったら温風を当て続けながらICチップをピンセットでつまみ上げるとICチップを取り外せます。

しっかりとはんだが溶け切っていないと取れないので、ICチップが持ち上がらないときはそのまま熱し続けてください。

 

ICチップが取れたら一度基板を無水エタノールを含ませた綿棒で洗浄しておきましょう。

基板の洗浄が終わったらあとは新しいICチップを取り付けるだけです。

 

 

2.新しい充電制御 ICチップに予備はんだをする

 

新しい充電制御ICチップを用意して、はんだ付けの準備をします。

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新しいICチップの裏には当然ながらはんだが一切ついていません。

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この状態で基板に乗せて熱してもちゃんとはんだ付け出来ないことがあるのでICチップの裏面の周りの接点にはんだを乗せておきます。

 

ICチップにフラックスをしっかりと塗布してからはんだごてではんだを乗せます。

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この作業を4辺共に行うとICチップへの予備はんだは完了です。

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あとは基板にICチップを乗せてホットエアーで熱すればICチップを実装出来ます。

 

3.新しい充電制御 ICチップを取り付ける

故障したICチップを取り外した基板と交換用に用意した新しい充電制御ICチップ共にはんだ付けの準備が整ったのでいよいよ基板に実装していきます。

まずは基板のICチップを実装する箇所にしっかりとフラックスを塗布しておきます。

フラックスを塗布出来たらICチップを位置がずれないように置いて、上からホットエアーで熱します。

取り外したときと同じように温度は450℃、風量は4~5くらいで熱します。

ちゃんと取り付け出来ているかはしばらく熱して、はんだがキラキラと光ってくるのを目安にすると良いと思います。

はんだが光ってきたらICチップを少しだけピンセットでつついてみて、プルプルと動くだけで位置がズレなければ実装完了です。

 

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ICチップの交換が終わったら無水エタノールでしっかりと洗浄しておきます。

この際に無水エタノールを含ませた歯ブラシを使ってゴシゴシとこするようにするときれいに洗浄出来ます。

これでICチップの交換作業は完了です。

 

4.動作確認をする

ICチップの交換が終了したので本体を元通りに組み上げて動作確認を行います。

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エラーコードが表示されることもなく無事に電源が入るようになりました。

このエラーコードが出るというジャンク品があったら簡単に修理出来そうなので買い集めたいと思います。

修理に挑戦しようと思っている方は参考になるかわかりませんが本記事を熟読して作業に取り掛かってくださいね。

 

同じような基板修理とかいろいろやっているので時間があれば読んでみてください。

amacustom.hatenablog.com

 

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ネタはまだまだありますので少しずつ更新していきますのでお楽しみに!