素人が電子機器をいじってみる

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液晶が映らないジャンクなiPad Air2の基板修理をしてみた (バックライト回路修復)

※本ブログにはプロモーションが含まれています

今回はご自身でバッテリー交換をした後、起動しなくなってしまったというiPad Air2の修理依頼をいただきましたので基板修理をしてみます。

 

 

起動しなくなったとお伺いしていましたが電圧、電流チェッカーで確認すると正常に電流が流れており、電流量の経過を見て正常に電源が入っていると判断しました。

なので恐らく、バックライトが機能しなくなってしまったのではないかと推測しました。

まずは分解して基板のチェックを行います。

 

※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、

不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。

 

では、修理していきましょう!

 

準備するもの

 

CARELAGE(ケアレージュ) 抗菌ふつう綿棒 200本2個組
  • フラックスの除去に使います
  • もちろん100均のもので十分です

 

無水エタノールP 500ml(掃除)
  • フラックスの除去に使います。
  • 残れば掃除などに使えますが必要なければ小容量のもので大丈夫です

 

 

 

KiloNext プラモデル 模型 工具 精密 ピンセット 使い分け可能 6種類セット
  • 6種類セットになっているので用途別に使い分け出来て便利です

 

 

 

あると便利なもの

白光(HAKKO) ダイヤル式温度制御はんだこて FX600-02
  • こて先の温度が上がる速度が早く使いやすいです

 

 

goot(グット) はんだ吸取り線 3mm幅 1.5m巻き CP-3015 日本製
  • 少しの作業量ならこの程度の量で充分です

 

 

分解工房 iSesamo【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
  • 分解時、固くて開腹・殻割りしにくい部分にはこれが便利です

 

ミネシマ(Mineshima) 細工ヘラ TM-102
  • 上記の工具が大きくて使いにくい箇所にはこちらのヘラが便利です

 

 

 

 

 

本体の分解は記事にするほどのことではないので分解後の作業を記事にします。

 

1.基板の点検を行います

早速分解し、基板の点検をしていきます。

(念のため交換したバッテリーのメーカーロゴは隠しておきます)

恐らくバックライト機能の不具合だと思うので、液晶パネルを取り付ける為のコネクタ部分当たりを見ていきます。

 

顕微鏡で見ると何やら怪しげな箇所がありますね...

もう少し拡大してみましょう。

明らかに何か取れた形跡があります。

バックライトフィルタかヒューズでしょうか。

修理中に何かの拍子で取れてしまったのでしょう。

多分ここを修復すれば直るはずなのでジャンク基板から同じ部品を移植してみましょう。

 

 

2.ジャンク基板から部品取りを行います

記事にしたことはないですが以前、iPad Air2のホームボタンコネクタ交換をしたことがあり、そのときに使ったジャンク基板があったのでそこから部品を取りたいと思います。

こちらにはちゃんと部品が付いていますね。

やはり作業途中に爪か何かでひっかけて取れてしまったのでしょう。

 

両端にいつも通りフラックスを塗布して基板の裏側からホットエアーで熱します。

温度は350℃~400℃、風量は3~4くらいで十分だと思います。

軽くピンセットでつついてみて動くようならはんだが溶けているのでピンセットでつまみ上げます。

とても小さい部品なので取り外した後は見失わないように小さなケースに入れたり、マスキングテープの裏に貼ったりして保管しておきましょう。

 

 

3.取り外した部品を取り付ける

さて、回路を修復する為に必要な部品の取り外しが出来ましたので故障した基板に取り付けていきましょう。

まずは部品を取り付ける部分にフラックスを塗布しておきます。

フラックスを塗布しておくことでとてもきれいにはんだ付け出来るので必ずフラックスを使用しましょう。

 

フラックスを塗布したらその上に先ほど取り外した部品を乗せます。

この状態で基板の裏からホットエアーで熱してはんだを溶かしてはんだ付けします。

 

先ほどジャンク基板から取り外したときと同じようにホットエアーを温度350℃~400℃、風量3~4くらいの設定にしてしばらく熱します。

すると、ちゃんとフラックスを使っていればはんだが溶けてきたら勝手に正しい位置に部品が移動してはんだ付けされます。

はんだ付け出来たらしっかりと基板を冷ましてから残ったフラックスをきれいに掃除します。

 

基板が冷めたことを確認してから取り付けた部品をピンセットなどでつついてみてしっかりとはんだ付け出来ていることを確認します。

ちゃんとはんだ付け出来ていれば動くことはありません。

少しでもグラグラと動いたりするようであればちゃんとはんだ付け出来ていないので再度加熱する必要があります。

今回はしっかりとはんだ付け出来ていることを確認出来たので無水エタノールを含ませた綿棒で残ったフラックスの掃除をしておきました。

これで修理は完了です。

あとは組み立ててちゃんとなおっているか動作確認してみましょう。

 

4.動作確認をする

組み立てて電源を入れてみます。

ばっちりリンゴマークが表示されるようになりました。

この後、パスコードを入力する画面まで進みましたので修理は成功です。

 

今回は故障原因がわかりやすく、簡単でよかったです。

当ブログで記事にしているような修理をする活動をしておりますのでTwitterからリプいただければ修理の可否や見積金額をお伝え出来ますのでお気軽にリプください。

 

ちなみに修理料金の目安は以下の通りです。

PS4 HDMI出力不良 5,000円~

PS4 起動不良 10,000円~

PS4 ICチップ交換 5,000円~

PS4 Wi-fi / Bluetooth不良 5,000円~

PS3 YLOD復旧 10,000円

PS3 起動不良 5,000円~

PS3 HDMI出力不良 5,000円~

Nintendo Switch 充電不良 5,000円~

Nintendo Switch エラーコード 5,000円~

Nintendo Switch 起動不良 8,000円~

Nintendo Switch ブルースクリーン 8,000円~

iPad ドックコネクタ 接点剥離修復 10,000円~

 

故障内容や修理する為に必要な部品の原価によっては料金の変動が出てくると思いますのでまずは見積もりからさせていただきますのでお気軽にご相談ください。

 

よかったら他にも修理をした記事を書いておりますので読んでいただければ嬉しいです。

 

 

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