今回はご自身で修理をする際にホームボタンケーブルを接続する端子を破損させてしまい、ホームボタンの操作が出来なくなってしまったiPad7の基板修理の様子をご紹介します。

取り出した基板の下部の方を見るとホームボタンケーブルを接続する端子のラッチが破損していることがわかります。

拡大するとこのように本来あるべきはずのラッチがありません。
恐らくこの端子を交換することでホームボタンが使えるように復旧するはずです。
早速修理を進めていきたいと思います。
※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、
不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。
準備するもの
- 余程特殊なネジが使われていなければこれがあれば大抵の端末は分解出来ると思います
- フラックスの除去に使います
- もちろん100均のもので十分です
- こて先の温度が上がる速度が早く使いやすいです
- 土台に重量がありはんだごてを置いても安定します
- コンパクトで作業しやすいです
- 液体のフラックスとは違い蒸発しにくくはんだ付けが容易になります
- 基板実装部品の取り外しや取り付けに使います
- 基板裏のドックコネクタ溶接部に熱風が直接当たらないように保護する為に使います
- 6種類セットになっているので用途別に使い分け出来て便利です
- 細かい作業になるので顕微鏡で拡大しないと精度が落ちます
- 基板実装部品取り用にジャンク基板を使用します
- ジャンク端末を用意するのが難しければ交換用の端子を用意します
1.ドックコネクタを取り外す
ホームボタンケーブル接続端子を交換する為に基板の裏から熱風を当てて取り外したいのですが、そのまま裏から熱風を当ててしまうとドックコネクタケーブルが破損してしまう可能性がある為、まずはドックコネクタを取り外していきます。

こちらがドックコネクタケーブルの接合部分です。
細かいピッチで溶接されています。
このままでは取り外しにくいので上からフラックスを塗布し、予備はんだしておきます。

各溶接点に予備はんだをしました。
少し融点の低いはんだで予備はんだをすると取り外しやすくなります。
この状態で上からホットエアーで熱風を当ててドックコネクタを取り外します。

取り外せるとこのようになります。
全ての接点が剥離することなく残っていますので再度取り外したドックコネクタケーブルを溶接すれば正常に充電出来るはずです。
次はホームボタンケーブル接続端子を交換していきたいと思います。
2.ホームボタンケーブル接続端子を交換する

取り外す端子のピンと足の部分にフラックスを塗布しておきます。

裏から熱風を当てて取り外します。
一気に過熱すると近くにあるWi-Fi / BluetoothのICチップの溶接に影響が出る可能性がある為、少しずつ温度を上げて加熱していきます。
軽くつつくだけで動くようになったらピンセットでつまみ上げると取り外せます。

取り外せたら一度エタノールで清掃し、再度フラックスを塗布して予備はんだを行います。

予備はんだを行う際は低融点のはんだを使用すると端子を溶接する際に、あまり基板に負担をかけずに溶接出来ると思います。
各溶接点に予備はんだを行うとこのようになります。

念のためにしっかり予備はんだが出来ているかフラックスを除去して確認しておきます。

問題なさそうであれば再度フラックを塗布します。

そこに新しい端子を乗せて位置調整を行います。
多少ずれていても勝手にちゃんとした位置に溶接されてくれますが、ズレすぎているとピン1つ分ズレてしまったりしますのでここでしっかりと位置合わせしておくと楽です。

裏から加熱して端子のピンと溶接点のはんだが接合されたことを確認して加熱を止めます。

ピンを先の細いもので軽く押してみて、動かなければしっかり溶接されています。
ピンがグラついてしまう場合はきちんと溶接出来ていないので再度加熱を行います。
あまり強くピンを押し込むとピンが曲がってしまうので確認時には力を入れすぎないようにご注意ください。

全てのピンが溶接出来ていることが確認出来たらエタノールでフラックスを清掃しておきます。
端子のケーブルが入る隙間にフラックスが残っているとうまくケーブルを挿しこめず、ケーブルを破損させてしまうことがあったり、ケーブルを挿しても正常に使用出来ないことがありますので入念に清掃しておいた方が良いです。
清掃の際はラッチが取れてしまわないように優しくこするようにしてください。
これでホームボタンケーブル接続端子の交換は完了しました。
次は取り外したドックコネクタケーブルを溶接していきます。
3.ドックコネクタを溶接する

ドックコネクタを取り外した部分も一度エタノールで清掃します。

そして再度フラックスを塗布して予備はんだを行います。

このように各溶接点にはんだを盛っておきます。

清掃して見てみましたが必要な箇所にちゃんとはんだが乗っているのでこれで問題なくドックコネクタを溶接出来るはずです。

溶接する前に位置を合わせておきます。
左上にある四角い部分から基板の目印が見えるはずですが、この部品は見えにくいです。
各溶接点に空いている穴から下のはんだの色が見えているのがおかわりになるでしょうか。
目印がわかりにくいですが穴からはんだが見えているので、位置がきちんと合っていることがわかります。
位置を合わせることが出来たらテープなどでドックコネクタを基板に貼っておくと溶接作業中にズレずに済むので作業しやすいのではないかと思います。

ドックコネクタの溶接点のうえからフラックスを塗布しておきます。

はんだごてのこて先にはんだを乗せた状態で1点ずつ溶接していきます。

全て溶接出来たらエタノールを含ませた綿棒でフラックスを除去します。
これで修理作業は完了です。
4.動作確認をする
組み立てて電源を入れてみました。

問題なく充電出来、ホームボタンも使える状態に復旧しました。
写真を撮るのを忘れましたがタッチID機能も正常に使用出来ていました。
Wi-Fi接続やスピーカー機能など他の基本的な動作も問題なく出来ているようで再度使える状態に復旧させることが出来ました。
今回破損してしまっていたようなタイプの端子は力加減を誤ると簡単に破損してしまいます。
そして破損してしまうと元の状態に戻すのが非常に難しい部品です。
ご自分で修理をしてみようという方はそのあたりに気を付けて作業をされた方が良いかと思います。
今回はそこまで難しい作業ではなかった為、無事に復旧させることが出来ました。
同じような故障でお困りの方は是非一度ご相談ください。
ご依頼は下記リンク、もしくはX (Twitter)、InstagramからDMでご相談いただければ対応させていただきます。
ココナラさん経由では手数料が多く取られてしまう為、X (Twitter)、Instagramからご依頼いただいた場合はココナラさんで出品させていただいている金額よりも安く修理させていただきます。
ちなみに修理料金の目安は以下の通りです。
・PS5 HDMI出力不良 10,000円~
・PS4 起動不良 10,000円~
・PS4 ICチップ交換 8,000円~
・PS4 Wi-fi / Bluetooth不良 8,000円~
・PS3 YLOD復旧 (一時的復旧) 10,000円~
・PS3 YLOD復旧 (長期的復旧) 30,000円~
・PS3 起動不良 10,000円~
・Nintendo Switch 充電不良 5,000円~
・Nintendo Switch エラーコード 8,000円~
・Nintendo Switch 起動不良 8,000円~
・Nintendo Switch ブルースクリーン 10,000円~
・Wii 映像出力不良 10,000円~
過去に修理したことの無い端末でも出来る範囲で対応させていただきますのでお気軽にご相談ください。
状態にもよりますが下記のようなUSBメモリの修理も対応可能です。






