以前同様の故障内容の修理をさせていただきましたが今回は前回とは修理の内容が異なるので記事にさせていただきました。
前回同様、何度再起動してもエラーコード8002F1F9が表示されるだけでシステムが起動しないという状態です。

Wi-FiとBluetoothの回路部分の故障が原因でこのエラーコードが表示されるのですが、Wi-Fi / Bluetooth回路の電圧レギュレーターかWi-Fi / Bluetoothモジュール基板の交換を行うことで復旧します。
以前は下記の記事の通り、電圧レギュレータの交換を行うことで復旧しましたが今回はレギュレーターの交換を行うだけでは復旧しませんでしたのでWi-Fi / Bluetoothモジュール基板を交換することになりました。
(今みるとかなり太いワイヤーを使っていて見栄えが悪く恥ずかしいですね...)
それでは修理していきましょう。
※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、
不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。
準備するもの
- 余程特殊なネジが使われていなければこれがあれば大抵の端末は分解出来ると思います
- 上記のドライバーでは大きいネジを回すのが困難な場合がありますのでこのような大きめのドライバーも1本あるといいと思います
- フラックスの除去に使います
- もちろん100均のもので十分です
- フラックスの除去に使います。
- 残れば掃除などに使えますが必要なければ小容量のもので大丈夫です
- こて先の温度が上がる速度が早く使いやすいです
- 土台に重量がありはんだごてを置いても安定します
- コンパクトで作業しやすいです
- 液体のフラックスとは違い蒸発しにくくはんだ付けが容易になります
- 代替用のレギュレーターです (1.8Vのものを使用します)
- 色んなサイズがありますが今回は0.6mmのものを使用します
- 基板実装部品の取り外しや取り付けに使います
- 6種類セットになっているので用途別に使い分け出来て便利です
- 回路の導通チェックに使用します
- 細かい作業になるので顕微鏡で拡大しないと精度が落ちます
あると便利なもの
- ネジが多いので分解時に電動ドライバーがあるととても楽です
- PS3の大きなネジを回せるパワーがあるのはこちらの電動ドライバーです
- 上記の工具が大きくて使いにくい箇所にはこちらのヘラが便利です
- 修理後はCPUとGPUにこちらのグリスを塗布すると廃熱対策になります
1.レギュレーターを取り外す

まずは故障の原因と思われるWi-fi / Bluetooth回路部分のレギュレーターを交換します。

フラックスを塗布してホットエアーガンを使って熱風を当てます。
大体450℃~500℃で風量は7~10割程度で熱していくといいのではないでしょうか。
ある程度熱することが出来たらピンセットでつまみ上げると取れます。
はんだが溶けていたら優しくつまみ上げるだけで簡単に取れますので力を入れても取れない場合はまだはんだが溶けていない状態です。
はんだが溶けていない状態で無理やり取ろうとすると基板が損傷してしまうこともありますのでご注意ください。
レギュレーターが取り外せたらフラックスを無水エタノールで清掃しておきます。
2.代替品の電圧レギュレーターを溶接する
故障したレギュレーターを取り外した後は代替品として用意したレギュレーターを溶接します。

どのピンをどこに溶接すればいいかは調べれば割とすぐに見つかると思います。
今回はGNDに溶接する部分は基板を削り、削った場所に溶接、VINはワイヤーを使わず、直接コンデンサに溶接しました。
3ピン全て溶接出来たら再度、無水エタノールでフラックスを清掃します。
これでレギュレーターの交換は完了です。
3.動作確認をする
レギュレーターの交換が終わったので基板を筐体に戻しちゃんと起動するか確認してみます。

なんと作業前と同じエラーが出てシステムが起動しませんでした。
今回はレギュレーターの故障ではなく、Wi-Fi / Bluetoothモジュール基板の故障が原因だったようです。
というわけで次はWi-Fi / Bluetoothモジュール基板を交換していきます。
4.Wi-Fi / Bluetoothモジュール基板を交換する
レギュレーターの交換を行っても修理前と同じようにエラーが表示され正常に起動しませんでしたので次はWi-Fi / Bluetoothモジュール基板を交換していきます。

これがWi-Fi / Bluetoothのモジュール基板です。
この基板の周りにフラックスを塗布して上からホットエアーガンで加熱していきます。
モジュール基板を囲うようにフラックスを塗布していれば熱で溶けてメイン基板とモジュール基板の間に入り込んでいきます。
フラックスの量が足りないと取れにくいことがあるので加熱を続けてもなかなか取れない場合はフラックスを追加すれば良いでしょう。
500℃、風量は8~10割程度で加熱を続けるとそのうちピンセットで軽くつつくだけでプルプルと動くようになるはずです。

そうなればあとはピンセットで基板の端の方にスライドさせていき、基板の端から少しはみ出した状態まで持っていき、つまみ上げると良いと思います。

取り外したあとは溶接点にはんだが少し残っていると思うのではんだ吸収線を使ってはんだを吸い取っておきます。

次は交換用の新しいWi-Fi / Bluetoothモジュール基板にはんだをのせてメイン基板に溶接する準備を行います。

モジュール基板の裏全体にフラックスを薄く塗布しておきます。
今回は0.6mmのはんだボールを使いリボールしていきます。
適量のはんだボールを基板に乗せます。

乗せたはんだボールをひたすら溶接点の上に並べていきます。
全て並べ終えたら上からホットエアーガンで加熱していきます。
風量が強すぎると並べたはんだボールが動いてズレてしまうことがあるので風量は1~2割程度で温度を450~500℃程度で加熱すると失敗しにくいと思います。

ある程度加熱していると徐々にはんだボールが溶け、溶接点に溶接されていきます。
溶けた後、はんだがいびつな形をしていたらフラックスを再度塗布して加熱するとキレイな球体になります。
これでモジュール基板側の準備は整いました。

あとはメイン基板側にフラックスを塗布して用意したモジュール基板を乗せて上から加熱するだけです。
取り外したときと同様の温度や風量でしばらく加熱すると、取り外したときと同様にピンセットで軽くつついただけでプルプルと動くようになるのでそうなれば溶接出来ている証拠です。
しっかり冷ましてフラックスを清掃したら作業は完了です。
5.動作確認をする
モジュール基板とレギュレーターの交換が完了したので動作確認を行います。

アップデート画面でエラーが出てしまっていましたが今回は正常にシステムが起動しました。
今回はレギュレーターの故障ではなくモジュール基板の故障が原因だったようです。
(レギュレーターに関しては元に戻していないのでレギュレーターも故障してしまっていたかもしれません)

Wi-Fi接続テストも問題ありませんでしたし、コントローラーも無線接続で問題なく操作出来ていました。
このように8002F1F9というエラーコードが出てしまう場合はWi-fi / Bluetoothモジュール基板かレギュレーターの交換、あるいはどちらも交換を行うことで復旧します。
非常に高確率で復旧する故障ですのでお困りの方は是非一度ご相談ください。
- 古い端末なので買い替えをご検討されてもいいと思います
修理のご依頼・お見積もりはX (Twitter) ・InstagramのDMで受け付けております。
見積もりだけでも構いませんので連絡いただければ対応させていただきます。
修理店に出すよりも安く修理させていただけると思いますのでお困りの方はご連絡ください。
ちなみに修理料金の目安は以下の通りです。
・PS5 HDMI出力不良 10,000円~
・PS4 起動不良 10,000円~
・PS4 ICチップ交換 8,000円~
・PS4 Wi-fi / Bluetooth不良 8,000円~
・PS3 YLOD復旧 10,000円~
・PS3 起動不良 10,000円~
・Nintendo Switch 充電不良 5,000円~
・Nintendo Switch エラーコード 8,000円~
・Nintendo Switch 起動不良 8,000円~
・Nintendo Switch ブルースクリーン 10,000円~
故障内容や機種は他にも色々と対応出来るものがございますのでなんでもお気軽にお問い合わせください。
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もちろん見積もりは無料でさせていただいておりますのでちょっとしたことでもお声がけください。
今まで修理させていただいた端末の修理内容を記事にさせていただいております。
依頼いただく際の参考や修理にチャレンジされる際の参考にしていただければと思います。
それでは皆様のご依頼お待ちしております。













