素人が電子機器をいじってみる

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バックライトのコネクタを破損させてしまった魚群探知機 (LOWRANCE HDS-12 LIVE) の修理をさせていただきました (コネクタ回路修復修理)

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今回はX (Twitter)でご相談いただいた魚群探知機 (LOWRANCE HDS-12 LIVE)の修理内容を紹介します。

 

液晶のバックライトのコネクタを破損させてしまったとのことで修理のご依頼をいただきました。

 

おそらく私でも修理が出来るのではないかとご依頼をお受けした次第です。

 

※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、

不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。

 

まずは修理前の状態を確認しておきます。

魚群探知機というものを初めて触ったのですが意外と大きくて驚きました。

ローランスという世界的に有名なメーカーのものだそうで非常に高価な端末です。

 

電源を入れてみましたが液晶が真っ暗で何も見えません。

 

わかりにくいですが操作キーの部分が点灯していて確かに起動している状態のようです。

電源を落とし、再度電源を入れてみると起動直後のロゴがうっすらと見えました。

(さすがに写真に撮るのは難しかったです)

お伺いしていた通り、バックライトが故障しているようですので修理に取り掛かります!

 

準備するもの

 

 

無水エタノールP 500ml(掃除)
  • フラックスの除去に使います。
  • 残れば掃除などに使えますが必要なければ小容量のもので大丈夫です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あると便利なもの

 

 

 

 

本体はすぐに分解できるように背面のナット2つだけ取り付けて送っていただいたのですぐに基板の状態を確認出来ました。

 

1.状態の確認をします

まずは背面パネルを取り外し、基板の状態を確認します。

HDMI端子が搭載されていたり、冷却ファンの裏にはメモリが搭載されていたり、使ったことはないですが高機能なんだろうなぁ、という印象を受けました。

 

基板の左上の方に破損したコネクタを見つけました。

破損した原因は詳しくお伺いしなかったのですが恐らく取り外そうとした際にコネクタがもげてしまったのではないかと思います。

 

ケーブル側も基板側もコネクタに変形はなかったので回路の修復さえ行えばそのまま使用出来る状態でしたので作業を進めていきます。

 

 

2.回路の修復を行う

まずは溶接点に少し残ったはんだを吸い取ります。

端子の回路部分にはあまりはんだが残っていませんでしたがコネクタを固定する為の溶接点部分に少しはんだ残っていましたのでフラックスを塗布し、はんだ吸収線を使ってはんだを吸い取っておきます。

 

そして剥離している回路部分の先にある残った回路部分のレジストを削り取り、回路を修復する準備をします。

レジストを削り取った部分にフラックスを塗布して、予備はんだを行っておきます。

 

そこに溶接点の補修材を用いて回路の修復を行います。

このような補修材はAliexpressというサイトで手に入ります。

「基板 回路 補修」などのキーワードで検索すれば類似の商品がたくさん出てくると思うのでお好みのものを購入されると良いと思います。

 

そしてソルダーレジストを使って修復した回路の保護を行います。

ソルダーレジストは大量に盛りすぎると端子を溶接する際にピンが接地しなくなってしまうのでご注意ください。

レジストを塗ったあとはUVライトをしばらく当てて硬化させます。

レジストが固まったら回路の修復作業は完了となります。

 

3.コネクタを溶接する

ようやく回路の修復が終わり、コネクタを溶接する準備が出来ました。

さらにコネクタを溶接しやすくするために予備はんだを行っていきます。

 

元の溶接点と修復した溶接点にそれぞれ予備はんだを行います。

しっかりとフラックスを塗布して各所にはんだを盛りつけておきます。

 

そこに外れた端子を設置してピンをはんだ付けします。

はんだ付けする際ははんだごての先に少しはんだを乗せておき、溶接点にたっぷりとフラックスを塗布しておくとキレイに溶接出来ると思います。

端子のはんだ付けが終わったらいつものように無水エタノールを含ませた綿棒で残ったフラックスをキレイに除去しておきます。

 

4.動作確認をする

回路の修復とコネクタの溶接が完了したので本体を元通りに組み上げて動作確認を行います。

ちゃんとバックライトが点灯し、液晶が正常に表示されるようになりました。

復旧後、ご依頼主様に報告をさせていただき、非常に喜んでいただけたようで何よりでした。

ご依頼主様には初めて触る端末の修理をさせていただき、感謝しかございません。

 

 

今回のようにゲーム機やiPadなどのタブレット端末以外でもなんとか修理出来ることがわかりましたので精密機器の故障でお困りの方は是非一度ご相談ください。

Twitter (X)やInstagramからDMでご相談いただければ対応させていただきます。

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見積もりだけでも構いませんのでお気軽に連絡いただければと思います。

 

ちなみに修理料金の目安は以下の通りです。

PS4 HDMI出力不良 8,000円~

PS4 起動不良 10,000円~

PS4 ICチップ交換 8,000円~

PS4 Wi-fi / Bluetooth不良 8,000円~

PS3 YLOD復旧 (一時的復旧) 10,000円~

PS3 YLOD復旧 (長期的復旧) 30,000円~

PS3 起動不良 10,000円~

PS3 HDMI出力不良 8,000円~

Nintendo Switch 充電不良 5,000円~

Nintendo Switch エラーコード 8,000円~

Nintendo Switch 起動不良 8,000円~

Nintendo Switch ブルースクリーン 10,000円~

iPad ドックコネクタ 接点剥離修復 10,000円~

 

また、ココナラさんでも修理のご依頼を受付しております。

ご相談だけでも構いませんのでTwitter (X)などのDMでやりとりをするのが不安な方はココナラさん経由でご相談ください。

(ココナラさん経由では手数料が多く取られてしまう為、Twitter (X)、Instagramからご依頼いただいた場合はココナラさんで出品させていただいている金額よりも安く修理させていただいております。)

 

皆様、お気軽にご相談ください。

 

今までにジャンク端末を修理した事例やご依頼いただき修理させていただいたものを記事にしていますので興味のある方は別の記事も読んでみていただければ嬉しいです。

 

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