素人が電子機器をいじってみる

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バッテリーコネクタ付近のフィルターチップが欠落したiPhone SEの基板修理をしてみた (iPhone基板修理)

※本ブログにはプロモーションが含まれています

今回はご自身でバッテリー交換をしたら、リンゴループするようになってしまったというiPhone SEの修理依頼をいただきましたので基板修理をしてみます。

 

電源を入れてみてもリンゴマークが表示され、しばらくすると再起動がかかりまたリンゴマークが表示され...の繰り返しです。

バッテリー交換後にリンゴループするようになってしまったとのことでしたので分解して基板の状態を確認してみます。

 

 

※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、

不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。

 

では、修理していきましょう!

 

準備するもの

 

 

無水エタノールP 500ml(掃除)
  • フラックスの除去に使います。
  • 残れば掃除などに使えますが必要なければ小容量のもので大丈夫です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

iPhone SE 本体 ジャンク
  • ICチップ取り用にジャンク基板を使用します

 

あると便利なもの

 

ミネシマ(Mineshima) 細工ヘラ TM-102
  • 上記の工具が大きくて使いにくい箇所にはこちらのヘラが便利です

 

 

 

 

1.故障個所を特定します

バッテリー交換を行う際に破損させやすい箇所があるので顕微鏡で拡大して見てみます。

コネクタの上に2つ並んでいるフィルターチップが1つは欠落し、1つは取れかけています。

リンゴループしてしまっている原因は恐らくこのフィルターチップの破損だと思いますのでジャンク基板から同一の部品を移植してみようと思います。

 

 

2.破損したフィルターチップを取り外し予備はんだする

まずは外れかけたフィルターチップを取り外します。

ピンセットで軽くつつくだけでグラグラと動く状態でしたので基板を傷つけることなく取り外すことが出来ました。

次にジャンク基板から取り外したフィルターチップを溶接する為に予備はんだを行っていきます。

 

フラックスを塗布してはんだごてで低融点のはんだを盛っておきます。

 

低融点のはんだを用いることで移植するフィルターチップを溶接する際に基板を加熱する時間を短縮し、バッテリーコネクタが溶けてしまわないようにするのがポイントです。

 

予備はんだが終わったら無水エタノールを含ませた綿棒や歯ブラシでフラックスをキレイに除去しておきます。

バッテリーのコネクタにはんだごての先が少し当たってしまいコネクタがわずかに変形してしまいましたがこの程度の変形は問題ないのでそのまま作業を続けます。

 

 

3.ジャンク基板から取り外したフィルターチップを溶接する

さて、交換用のフィルターチップを溶接する準備が整いましたのでいよいよジャンク基板から取り外したフィルターチップを移植していきます。

まずは溶接を行うにあたり、ヒートガンを使用しますので熱風でバッテリーのコネクタが溶けてしまわないように耐熱性の絶縁テープを貼り付けて保護しておきます。

 

 

溶接を行う箇所に少しフラックスを塗布しておきます。

フラックスの量が多すぎると加熱した際に溶接するチップが動いてしまい溶接しにくくなるので出来るだけ少なめに塗布しておくと作業しやすいです。

 

ジャンク基板から取り外したフィルターチップを溶接する箇所の上にセットします。

この状態でヒートガンを使い、熱風を当てて溶接します。

 

350℃くらいで風量2~3程度でしばらく熱風を当てて溶接しました。

 

隣も同じように溶接していきます。

 

溶接する箇所に少量のフラックスを塗布して新しい部品をセットします。

 

先ほどと同様に熱風を当てて溶接したら作業は完了です。

 

しっかりと耐熱テープで養生しておいたのでバッテリーコネクタのダメージも少なくて済んでいます。

これで基板修理は完了です。

残ったフラックスを無水エタノールで洗浄したら動作確認を行ってみます。

 

4.動作確認をする

組み立てて起動させてみました。

修理前はリンゴループ状態だったのですが基板修理を行い正常に起動するように復旧致しました。

各種動作確認を行い問題なさそうでしたので基板修理は成功です。

今回のようにバッテリー交換後にリンゴループしてしまうようになった、という場合は原因が色々と考えられるので簡単に直せますとは言えませんが、今回紹介させていただいたように復旧するケースもございますのでお困りの方は一度ご相談ください。

 

ご依頼は下記リンク、もしくはTwitter (X)、Instagramからリプライでご相談いただければ対応させていただきます。

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ココナラさん経由では手数料が多く取られてしまう為、Twitter (X)、Instagramからご依頼いただいた場合はココナラさんで出品させていただいている金額よりも安く修理させていただきます。

 

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ちなみに修理料金の目安は以下の通りです。

PS4 HDMI出力不良 8,000円~

PS4 起動不良 10,000円~

PS4 ICチップ交換 8,000円~

PS4 Wi-fi / Bluetooth不良 8,000円~

PS3 YLOD復旧 (一時的復旧) 10,000円~

PS3 YLOD復旧 (長期的復旧) 30,000円~

PS3 起動不良 10,000円~

PS3 HDMI出力不良 8,000円~

Nintendo Switch 充電不良 5,000円~

Nintendo Switch エラーコード 8,000円~

Nintendo Switch 起動不良 8,000円~

Nintendo Switch ブルースクリーン 10,000円~

iPad ドックコネクタ 接点剥離修復 10,000円~

 

スマホタブレットの基板修理はまだまだ未熟で出来ないことも多いですがこの程度の修理であれば出来ることもあります。

また、下記の記事のようにゲーム機の修理は復旧することが多く、データも残ったままで修理出来ることが多いのでお困りの方は見積もりだけでも構いませんので是非お問い合わせください。

 

 

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