素人が電子機器をいじってみる

当ブログは素人が電子機器の修理やカスタムをしたものをご紹介するブログです。

充電が出来なくなってしまったNintendo Switch (有機ELモデル) を修理させていただきました (充電コネクタ交換)

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今回は有機ELモデルのNintendo Switchが充電出来なくなってしまったとのことでご相談いただいたので修理内容をご紹介致します。

 

ご相談いただいた際にもしかしたら水濡れしたことが原因かもしれない、とのことでしたので最悪、長期使用出来ないかもしれないということも含めて見積もりをさせていただき、ご了承いただきましたのでお預かりさせていただきました。

 

まずは事前の動作確認から行っていきます。

 

※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、

不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。

 

それでは修理前の状態を確認してみましょう。

充電ケーブルを挿してみると何故か充電は出来ているようでした。

お伺いしている状態と違うと思いましたがドックスタンドに設置した場合は充電出来ないのかもしれないと思い、ドックスタンドに設置してみました。

 

ドックスタンドに設置しても映像出力されず、充電も出来ない状態のようでした。

充電コネクタが劣化していることが原因かと思われましたので、ご依頼主様に状態をお伝えし、修理継続の許可を頂けましたので充電コネクタの交換を進めていきたいと思います。

 

準備するもの

 

 

無水エタノールP 500ml(掃除)
  • フラックスの除去に使います。
  • 残れば掃除などに使えますが必要なければ小容量のもので大丈夫です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あると便利なもの

 

 

 

 

 

 

本体の分解は記事にするほどのことではないので分解後の作業を記事にします。

 

1.充電コネクタを取り外す

コネクタを固定してる4つの足の部分とピンがずらっと並んでいる部分にフラックスを塗布して基板の裏側から熱風を当てて、はんだを溶かして端子を取り外します。

はんだがしっかり溶けていれば軽く力を加えるだけで簡単にコネクタが持ち上がります。

軽い力でコネクタが持ち上がらない場合ははんだが溶け切っていません。

無理にコネクタを取り外そうとするとピンの接点が剥離してしまうので気をつけましょう。

 

コネクタが外せたら基板に残ったはんだを一度、はんだ吸収線で吸い取ります。

この後、基板に残っているはんだよりも融点の低いはんだを予備はんだしておきます。

融点の低いはんだにすることで熱を加える時間を短くし、基板に余分なダメージを与えずにコネクタを溶接することが出来ます。

はんだを吸い取る際もしっかりとフラックスを塗布しておかないと溶接点が剥離してしまったりするので注意が必要です。

足部分のはんだの除去をするにはヒートガンで熱しながらはんだ吸収線を押し当てるといいと思います。

はんだの除去が終わればあとは新しいコネクタを溶接するだけです。

 

 

2.基板と充電コネクタに予備はんだをする

充電コネクタと残ったはんだの除去が終わったら新しい充電コネクタを取り付ける準備をします。

ピンの溶接点にフラックスを塗り、はんだを乗せていきます。

全ての接点にはんだが乗れば基板の予備はんだ作業は完了です。

 

交換用のコネクタのピン部分にも予備はんだをしておかないと作業後に溶接されていない部分が出てくることがあります。

交換用のコネクタにも予備はんだをするのを忘れずに行ってください。

(コネクタに予備はんだをしているか、していないかで成功率はかなり変わってきます)

ピンにはんだが乗ったらコネクタへの予備はんだ作業も完了です。

 

あとは基板にコネクタを乗せて下からヒートガンで熱することで溶接します。

下から熱風を当てることでコネクタ裏の穴の部分に熱風が入り込んでしまい内部の端子部分が熱で変形してしまうのでコネクタ裏全体をカプトンテープで保護してあげると内部の端子が変形することなくキレイに溶接が出来ます。

 

基板、新しい充電コネクタに予備はんだとカプトンテープでの保護が出来ればあとは基板にはんだ付けをするのみとなります。

 

3.新しい充電コネクタを取り付ける

ここまでの作業で新しい充電コネクタを取り付ける準備は完了しました。

いよいよ基板に新しい充電コネクタをはんだ付けしていきます。

 

フラックスを少し塗布してから新しいコネクタを設置して、ピンとネジ穴部分の位置を合わせます。

位置が決まれば後は基板の裏側から熱風を当てて溶接します。

ピン部分のはんだが溶けてキラキラと光っている状態になれば溶接は完了となります。

内側の見えないピン部分のはんだが溶けているかどうかは目視で確認出来ないので見えている部分のはんだが溶けてから追加で10~20秒ほど熱し続けると良いと思います。

また、加熱が終わってからピンセットなどでコネクタを上から少し圧迫しておくと溶けたはんだが冷えて固まる際にピンとはんだがしっかりと溶接されると思います。

 

ピン部分の溶接が出来れば、あとは足の部分も溶接してコネクタを基板に固定すれば作業は完了です。

フラックスを使った部分は無水エタノールでしっかりと洗浄しておきましょう。

 

3.動作確認をする

充電コネクタの交換が終了したので本体を元通りに組み上げて動作確認を行います。

充電と映像出力がドックスタンドを使って出来るように復旧致しました。

複雑な基板修理が必要になる可能性もあるかと思っていましたがコネクタの交換を行うだけで無事に復旧し、余分な追加費用もかからずお返し出来ました。

使用されていたドックスタンド側のコネクタが物理的に破損している影響で本体側のコネクタが壊れてしまった可能性が高く、引き続き今まで使用されていたドックスタンド使用されるとまた同じように本体が壊れてしまうこともあるのでドックスタンドは新しいものに買い替えていただくようにお願いしておきました。

 

お子様が使われている場合、ドックスタンドに設置する際にうまくはまらずに力を入れて設置しようとしてしまうことがあるようです。

そういった状況が続くと本体側もドックスタンド側も端子が破損してしまい、今回のような故障を引き起こすことが多いです。

端子の交換だけで復旧することもありますが、本体の基板を故障させてしまい、ICチップなどの交換を行わないと復旧しない状態になってしまうことも多々あります。

Nintendo Switchをドックスタンドに設置する際は優しく扱っていただくと故障しにくいと思いますので皆さまお気を付けください。

 

同様の故障でお困りの方はご相談ください。

 

同じような故障でお困りの方はご相談いただければ修理させていただきますので一度Twitter (X)やInstagramからDMでご相談ください。

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見積もりだけでも構いませんので連絡いただければ対応させていただきます。

修理店に出すよりも安く修理させていただけると思いますのでお気軽にご連絡ください。

 

ちなみに修理料金の目安は以下の通りです。

PS4 HDMI出力不良 8,000円~

PS4 起動不良 10,000円~

PS4 ICチップ交換 8,000円~

PS4 Wi-fi / Bluetooth不良 8,000円~

PS3 YLOD復旧 (一時的復旧) 10,000円~

PS3 YLOD復旧 (長期的復旧) 30,000円~

PS3 起動不良 10,000円~

PS3 HDMI出力不良 8,000円~

Nintendo Switch 充電不良 5,000円~

Nintendo Switch エラーコード 8,000円~

Nintendo Switch 起動不良 8,000円~

Nintendo Switch ブルースクリーン 10,000円~

iPad ドックコネクタ 接点剥離修復 10,000円~

 

また、ココナラさんでも修理のご依頼を受付しております。

ココナラで出品中の修理受付ページへのリンクはこちらです

 

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任天堂Switchの充電不良修理について~ ※ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。 ※Nintendo Switch、Switch lite、新型Switch (有機ELモデル)対応可能です。...

 

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皆様のご依頼お待ちしております。

 

今までやってきた修理やご依頼いただいた内容も記事にしていますので参考程度にお読みください。

 

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