素人が電子機器をいじってみる

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充電コネクタの溶接点が剥離したジャンクなiPad Air4の基板修理をしてみた (溶接点修復修理)

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今回はご自身で充電コネクタ交換をしたら、失敗してしまったというiPad Air4の修理依頼をいただきましたので基板修理をしてみます。

 

 

このような状態でお預かりしまして、とりあえず基板の状態を確認してみようと思います。

ドックコネクタを外してみたものの、溶接点をいくつか剥離させてしまったようです。

拡大してよく見てみましょう。

 

ちょっとブレちゃいましたが、溶接点がいくつか無くなっているのがよくわかります。


まずは溶接点を掃除して、回路のチェックを行いましょう。

 

※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、

不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。

 

では、修理していきましょう!

 

準備するもの

 

 

無水エタノールP 500ml(掃除)
  • フラックスの除去に使います。
  • 残れば掃除などに使えますが必要なければ小容量のもので大丈夫です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あると便利なもの

分解工房 iSesamo【iPhone/iPod/iPad対応修理工具】分解工房オリジナルロゴ版
  • 分解時、固くて開腹・殻割りしにくい部分にはこれが便利です

 

ミネシマ(Mineshima) 細工ヘラ TM-102
  • 上記の工具が大きくて使いにくい箇所にはこちらのヘラが便利です

 

 

 

 

3M スコッチ ガムテープ 梱包テープ 重量用 48mm×50m カッター付 315DSN
  • ガラスが割れていると吸盤が吸い付かないのでガラスに貼り付けて吸盤が吸い付くようにします

 

本体はすでに分解されておりましたので分解後の作業を記事にします。

 

1.回路の点検を行います

まずは回路の点検をしていきます。

顕微鏡で拡大するとこのような状態になっています。

かなり状態がひどいように見えます。

この状態では回路の確認がしにくいのでまず、溶接点の掃除から始めます。

取り外したはずの元のコネクタの一部がまだはんだで付いている状態なので、その溶接点に残っている部品の一部をはんだごてを使って取り除いていきます。

 

たっぷりとフラックスを塗布してはんだごてでしっかりと熱してやるとキレイに取れました。

 

これで各溶接点を1つずつ、ちゃんと回路が生きているか確認していきます。

ひたすらチェックしていくと31番目と33番目の溶接点の回路が切れているようでした。

下段に2つ、明らかに溶接点が取れている箇所があるのがわかると思いますがその2つです。

他にも溶接点が剥がれているような箇所がありますがグランドで修復が不要な箇所だったため、31番目と33番目の回路を修復しようと思います。

 

 

2.交換用の新しい充電コネクタパーツを取り付ける

剥離した溶接点はあとで修復するのでひとまず剥離していることは無視して新しい部品を取り付けていきます。

基板側の溶接点にはんだを盛って、新しい部品を乗せて上からはんだごてでなぞるとうまくはんだ付け出来ると思います。

 

基板側、新しい部品のどちらにもしっかりとフラックスを塗布することと、上からはんだごてでなぞる際に、はんだごての先にはんだを乗せておくことを忘れずに作業すると失敗しにくいと思います。

 

新しい部品の取り付けが終わったので次は回路の修復を行っていきます。

 

 

 

3.回路の修復を行う

さて、新しい部品の取り付けが終わりましたので回路の修復を行います。

写真のように31番目と33番目の溶接点と基板上のテストポイントを0.1mmのエナメル線で繋ぎます。

 

これで修理は完了です。

フラックスを使用しているので作業後はしっかりとエタノールを含ませた綿棒で洗浄しておきます。

あとは組み立てて充電出来るようになっているか、動作確認してみましょう。

 

4.動作確認をする

組み立てて充電ケーブルを挿してみます。

しっかり充電されて電源が入るようになりました。

 

ちゃんと充電されて、PCに接続してもちゃんと認識していました。

これで修理は成功です。

 

修復出来ない状態だったらどうしようと思っておりましたが意外と簡単で助かりました。

組み立て時にケーブルが断線している箇所があったり、アンテナケーブルを挿しこむコネクタが変形していたりして、そちらを修復する方が大変だったかもしれません。

分解された状態でお預かりしたので回路の修復だけだったら30分ほどで終わりました。

 

こんな感じで自分で修理に挑戦してみたけど失敗してしまった、なんて方はご相談ください。

 

ご依頼は下記リンク、もしくはTwitterからリプライでご相談いただければ対応させていただきます。

Twitterからご依頼いただいた場合はココナラさんで出品させていただいている金額よりも安く修理させていただきます。

 

amacustom.hatenablog.com

 

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よろしくお願いします。

 

他にも修理をした記事を書いておりますので読んでいただければ嬉しいです。

 

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