素人が電子機器をいじってみる

当ブログは素人が電子機器の修理やカスタムをしたものをご紹介するブログです。

液晶が映らないジャンクなiPad Pro 9.7の基板修理をしてみた (バックライトフィルタ回路修復)

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今回は知人からの依頼で液晶のバックライトが光らなくなったiPad Pro 9.7の基板修理をします。

 

電源を入れるとバックライトが光らない為、うっすらとしか液晶表示が見えないという状態です。

パネルの交換で改善すると思いましたが部品の交換では改善せず。

基板側のバックライト機能の故障が疑われるため、基板修理を行うことにしました。

 

※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、

不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。

 

今回は知人からの依頼で急いで作業していたので修理前、修理後の写真を撮り忘れて修理中の写真だけでの記事になります。

 

では、修理していきましょう!

 

準備するもの

精密プラスドライバ (100円均一のもので大丈夫です)

綿棒 (白いものが好ましいです)

無水エタノール (そんなに使うものではないので小容量でいいです)

はんだごて

こて台

はんだ吸い取り線

はんだ

ペーストタイプのフラックス

0.1mm エナメル線

ソルダーレジスト

UVライト

ピンセット (何本かセットになっているのが今後便利です)

デジタルマルチテスター

拡大鏡 もしくは デジタル顕微鏡

 

あると便利なもの

修理用の開腹ヘラスパチュラ

耐熱マット

加熱パッド (分解時に使用します)

吸盤 (分解時に使用します)

 

 

本体の分解は記事にするほどのことではないので分解後の作業を記事にします。

 

1.バックライトフィルタを取り外す

写真中央にある横向きのコンデンサみたいなのがバックライトフィルタです。

本来はこのバックライトフィルタは両端をテスターで導通チェックすると導通があるのですが今回は導通がなくなっていました。

このバックライトフィルタに導通がないとバックライトが機能しなくなってしまいます。

今回は交換用のバックライトフィルタがないのでエナメル線でつないで導通させる方法で修理していきます。

 

まずはバックライトフィルタを取り外します。

フラックスを塗布してこて先にはんだを乗せたはんだごてで両端を熱します。

両端を2~3秒くらい交互に熱してあげると次第にバックライトフィルタ全体の温度が上がってポロッと取れると思います。

 

バックライトフィルタの下のランドが取れなければこんな感じで下のはんだが少し残った状態で取れるはずです。

この状態になればあとはエナメル線で接点同士をつないで電気が流れるようにしてあげるだけです。

 

 

2.バックライトフィルタ回路を修復する

先ほど取り外したバックライトフィルタ下の接点同士をエナメル線でつなぎます。

この状態で少しランド部分にはんだを足しておきます。

はんだを足したらあとはエナメル線をはんだ付けするだけです。

 

このようにエナメル線をはんだ付けして電気の流れ道を作ります。

 

念のためにソルダーレジストを使って保護しておきます。

UVライトで固まるので塗布したあとはUVライトを当てて固まるまで待ちます。

ソルダーレジストが固まれば作業は完了です。

元通り組み上げて動作確認を行います。

 

 

3.動作確認をする

急いで作業をしていて修理後の写真も撮り忘れてしまったのですが組み上げて電源を入れてみるとちゃんとバックライトが光って正常に液晶が映るようになっていました。

急に故障してしまったということで相談されたのですが、バックライトが自然に故障することもあるようですね。

簡単に出来る作業だったのですぐに返してあげられたのですごく喜んでくれました。

電源が入らなくなったiPhoneとか修理出来るようになれば楽しそうなんですがまだまだ知識がなくて出来ません。

まぁ、iPhoneアクティベーションロックがかかっていたら修理出来ても使えないから今回みたいに依頼があったものを修理してあげる形じゃないとあまり意味はないですがね...

 

最近、また少し忙しくて投稿スパンが長くなりそうですが書きたいことはたくさんありますので気が向いたら書いていきます。

 

 

他にも色々と修理してるので読んでくれたらとても嬉しいです。

 

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