今回は運よく抽選で購入できた新型Switch(有機ELモデル)の分解をします。
分解するために購入したので早速分解していきましょう。
※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、
不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。
今回分解する新型Switch(有機ELモデル)です。
本体自体の大きさは従来品と同じ大きさなのですが画面が大きくなったので
大きく見えますね。
白いジョイコンがかっこいいです。
全体的にマットな手触りなのも高級感があっていい感じです。
では起動チェックなど全く興味がないので分解していきましょう。
準備するもの
- 余程特殊なネジが使われていなければこれがあれば大抵の端末は分解出来ると思います
- 上記のようなドライバーセットをお持ちでなければこちらのY字ドライバーが必要です
- 6種類セットになっているので用途別に使い分け出来て便利です
あると便利なもの
- 分解時、固くて開腹・殻割りしにくい部分にはこれが便利です
- 上記の工具が大きくて使いにくい箇所にはこちらのヘラが便利です
- ネジが多いので分解時に電動ドライバーがあるととても楽です
では分解していきます
1.裏蓋を外す
まずは本体の上側面にあるプラスネジを外します。
次に下側面にあるプラスネジ2本を外します。
次は左右両側面の一番上のプラスネジを外します。
このネジは結構固かったのでしっかりドライバーを押し込みながら回すといいです。
最後にスタンド裏にあるY字ネジを2本外します。
そしたら上の方からガバっと裏蓋を開けます。
このとき、側面の真ん中あたりが外れにくいのでヘラなどを使うと開けやすいです。
無事に裏蓋が取れました。
2.ゲームカード・SDカードユニットを外す
シルバーのプレートを外します。
9本ほどプラスネジがあるので全て外します。
Wi-fiだかBluetoothだかのケーブルが邪魔で外しにくいネジがありましたので
白いシールで止められている部分をはがしてある程度ケーブルを動かせる状態に
してやるとネジを外しやすいと思います。
ネジがすべて取れたら先ほどのアンテナケーブルを外します。
結構取りにくかったので先が曲がったピンセットがあると外しやすいと思います。
(ピンセットを使う場合はショートさせないように十分にご注意を)
これでプレートを取り外す準備が出来ました。
プレートを取り外すとこのように基板が見えるようになります。
で、プレートを取るときに右側のアンテナケーブルが
筐体側に沿って配置されていたので組み立てるときに面倒だと思い、
先に戻しておきました。
組み立てるときはこんな感じで先にアンテナを筐体につけておくと
楽に組み立てられると思います。
この状態でヒートシンク横の白いシール下に隠されているネジを外すと
ゲームカード・SDカードユニットを取り外せます。
左側の黒い基板を上に持ち上げると取り外せます。
今回は一つの基板にゲームカードスロットとSDカードスロットがついており、
コネクタも大きくなりました。
旧型SwitchのSDカードスロットのコネクタは壊れやすい作りだったのですが
今回は壊れにくくなっていそうです。
ゲームカード・SDカードスロットとイヤホンジャックが一体型のパーツとなっており
大きいパーツなので交換は簡単ですがパーツの単価が高くなりそうですね。
ゲームカードスロットとSDカードスロットは
はんだ作業は必須ですが従来品から流用出来そうではありますね。
3.ヒートシンクを外す
おなじみのヒートシンクを固定しているネジ3本を外すと簡単に外せます。
旧型Switchとそんなに変わってないように見えますが結構ICの位置が変更されていて
意外と違った印象に見えます。
4.基板を外す
これでほぼ基板を外す準備が出来たので外してみます。
液晶、電源ボタン、冷却ファン、ジョイコンレールなどのケーブルを外し、
ネジを外すと基板を取り外せます。
基板を取り外すとこのようになります。
旧型Switchは冷却ファンをつけたままでも電源ボタンケーブルが抜きやすかったのに
新型Switchの方は冷却ファンを外さずに作業すると
電源ボタンケーブルが外しにくいように感じました。
冷却ファンもネジでとめられているだけなので面倒くさがらずに外せばいいんですが。
肝心の基板はこんな感じです。
有機ELモデルのスイッチは充電端子の表裏共にカバーが新設されています。
旧型スイッチの充電端子はドックに抜き差しをするときや
誤った充電ケーブルの使用方法で簡単に壊れてしまうようなものでした。
ユーザーからも指摘されていたのかカバーを付けることで強度を上げているようです。
表側の充電端子カバーを外すとこんな感じ。
裏にはこのようにカバーが取り付けられており、
外すとこのようになってます。
端子自体の形状は旧型Switchとは少し異なるように見えますね。
パーツさえあれば交換は容易に出来るでしょう。
基板の裏側はこのようになっております。
こちらの面もICの位置がかなり変更されており、かなり違った印象ですね。
CPUとRAMチップは従来型と同じものが使われているようです。
3つのチップ共にケーブルを挿すコネクタが近くにあるので
表側からリフローしたりするには注意しなければ溶かしてしまいそうですね。
有機ELパネルになったことで液晶表示とタッチ操作系が1つのコネクタケーブルに
まとめられたこととSDカード・ゲームカードが1つの基板パーツにまとめられ
大きなコネクタ接続になったというのが大きな変更点ですかね。
あとは特別変わったところはないように思います。
使われているICチップもほぼ旧型モデルと同じようです。
ICチップは顕微鏡で撮りましたのでご紹介だけしておきます。
バッテリー管理ICとインダクタ
オーディオ系IC
充電系IC
映像出力IC
電源系IC
温度管理IC
バッテリー検出IC
ゲームカードスロット系(?)IC
ジョイコン検出用(?)IC
見たことがあってどんな機能があるICかわかるやつばかりですが
こう見るとほんとに旧型モデルと変わりないです。
他にも何に使われてるのかわからないICがついていますがほとんど
旧型モデルでも見かけたことのあるものばかりでした。
これだけたくさんのICが共通して使われているということは
修理も容易ということですね。
有機ELモデルなので当たり前ですがバックライト用ICはなかったですね。
あとは昇圧・降圧用だかに使われているMAX系のICが違うものになっているみたい。
海外のフォーラムではMOD Chipをつけるためにどの回路に飛ばすかみたいなことは
すでに研究されているみたいです。
回路の解析なんかもどんどん進むといいですね。
さて、分解するために購入した有機ELモデルの分解レビューでしたが
楽しんでもらえたでしょうか?
有機ELモデルのSwitchも修理することがあれば記事にしてみたいと思ってます。
色々と更新のネタはありますがなかなか書く気になれず、
何か月かに1回くらいしか更新出来てませんがまた、お越しいただけると嬉しいです。
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では、また。