素人が電子機器をいじってみる

当ブログは素人が電子機器の修理やカスタムをしたものをご紹介するブログです。

ソフトを読み込まない3DS LLを修理してみた (基板修理)

※本ブログにはプロモーションが含まれています

今回は自己修理に失敗したらしいジャンクのNintendo 3DS LLを修理します。

 

カートリッジを挿入しても読み込まないという端末です。

ジャンク扱いです、といって出品されていたのでどんなものかと思って

分解してみたら驚きました。

気になる方は続きをどうぞ。

 

※当記事を読んで作業の真似をされて、万が一製品が故障したり、

不慮の事故が起こっても私は責任が負えませんので全て自己責任でお願いします。

 

分解の工程はググればすぐにわかるので基板の状態からご覧いただきましょう。

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なんとそもそもカートリッジトレイがありません。

しかも四角で囲んだ2か所の接点が剥離していてこのままでは部品を取り付けても

カートリッジを認識しそうにもありません。

自分でパーツ交換をしようとして失敗したものと思われます。

もう修復出来そうにないと判断して手放したんでしょうがこの程度の破損なら簡単に修復出来ます!

 

ということでエナメル線で回路の修復をしてみたいと思います。

では、修理していきましょう!

 

準備するもの

精密プラスドライバ (100円均一のもので大丈夫です)

綿棒 (白いものが好ましいです)

無水エタノール (そんなに使うものではないので小容量でいいです)

はんだごて

こて台

はんだ

ペーストタイプのフラックス

はんだ吸い取り線

デジタルマルチテスター

0.1mm エナメル線

ピンセット (何本かセットになっているのが今後便利です)

 

あると便利なもの

拡大鏡 もしくは デジタル顕微鏡

 

 

本体の分解は記事にするほどのことではないので分解後の作業を記事にします。

 

1.回路のチェック

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まずは1つ目の接点剥離箇所のチェックを行います。

ずらっと四角い接点が並んでおり、

その下に小さい丸いテストポイントが並んでいます。

 

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次に2か所目の接点剥離箇所のチェックを行います。

こちらも先ほどと同じように四角い接点と丸いテストポイントが並んでいます。

 

これらはよく見ると回路がつながっているようなので

端子とテストポイントをエナメル線で繋げば正常に動作するようになるはずです。

 

 

 

2.ソフトトレイを取り付け回路の修復を行う

ソフトトレイの取り付けはフラックスをたっぷり塗ってはんだをのせれば

綺麗に取り付け出来るので割愛します。

 

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1つ目の剥離していた接点はこのように端子にエナメル線をはんだ付けしてから

下のテストポイントにもはんだ付けをしました。

たっぷりとフラックスを塗るのコツです。

はんだごての温度は350℃から450℃くらいが作業しやすいと思います。

 

 

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2つ目の剥離していた接点も先ほどと同様に端子にエナメル線をはんだ付けしてから

下のテストポイントにはんだ付けしました。

 

念のためにテスターで導通をはかりましたが問題なくつながっていました。

はんだ付けした後はしっかりとエタノールで洗浄しておきましょう。

 

 

3.組み立て、動作確認をする

無事にソフトトレイの取り付けと回路の修復が終わったので組み立てて

実際にソフトを差し込んで読み込むか確認してみましょう。

 

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ちゃんとソフトを読み込みました。

ソフトトレイが最初から取れていたこともあって

作業時間は約30分といったところだったでしょうか。

 

これくらいの修理だと簡単に出来るようになってきたのであまり面白いものでは

なかったですがどなたかの参考になればうれしいです。

 

前にNintendo Switchの修理の記事を書くと言って締めたんですが

今回は3DS LLの基板修理でした。

次回こそNintendo Switchの修理を記事にしたいと思います。

 

 

amacustom.hatenablog.com

 

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